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夏こそ要注意!人工大理石・人造大理石と、紫外線の関係
実は、キッチンカウンターに使用する人工大理石や人造大理石も、紫外線の影響を受けることをご存知でしょうか?
紫外線は、素材の変色や劣化の原因となり、せっかくこだわって選んだキッチンカウンターの美しさを損なってしまう可能性があります。
そこで今回は、私たちが70年以上にわたって培ってきた経験とノウハウを活かし、紫外線に強い人工大理石・人造大理石の選び方や、効果的な対策方法について詳しく解説いたします。
人工大理石の変色問題と対策
キッチンカウンターの素材として人気の人工大理石。以前は、ポリエステル系樹脂とアクリル系樹脂の2種類が主流でした。しかし、ポリエステル系樹脂は紫外線に弱く、変色しやすいという問題がありました。
近年では、変色しにくいアクリル系樹脂の人工大理石や、天然石の粉砕物を含む人造大理石が主流となっています。これらの素材は、紫外線による変色のリスクが低く、安心して長くお使いいただけます。
各メーカーの対応
しかし、アクリル系樹脂の人工大理石や人造大理石であっても、配合されている顔料や添加剤によっては紫外線の影響を受ける場合があります。そのため、各メーカーとも「絶対に紫外線で変色しない」とは断言していません。
そこで、各メーカーは、耐候性試験を行っています。
一般的にはJIS B 7753規格に基づくサンシャインカーボンアーク灯の耐候性試験は、人工光源を用いて材料の耐久性を評価します。
この試験では紫外線、可視光線、温度、湿度などの条件下で素材の劣化を短時間で促進します。日本の年間紫外線照射量(UV指数)は約1300-1500 kJ/m²です(出典:気象庁)。
一方、サンシャインカーボンアーク灯による1000時間の照射は、約6000-8000 kJ/m²とされており、自然条件に比べて数倍の促進倍率で評価されます。
一般的に、人工大理石・人造大理石はこの試験を通過しており、日常生活における紫外線による変色や劣化はほとんど起こらないという結果が出ています。
ただし、設置場所によっては紫外線の影響を受けやすい場合もあります。
そのような場合には、窓ガラスフィルムやブラインド・カーテンなどで紫外線を遮る対策を併用することで、より安心してキッチンカウンターをお使いいただけます。
まとめ
今回は、人工大理石・人造大理石の選び方と紫外線対策について詳しく解説しました。
ダイワ建材では、フィオレストーンや、シーザーストーンといったクオーツストーンはもちろん、それ以外にも各種人工大理石・人造大理石をご用意しています。キッチンカウンター選びにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
豊富な経験と知識を持つ専門スタッフが、お客様にぴったりの素材や対策方法をご提案いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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