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【計算式&板厚別比重表つき】人工大理石・クォーツ・セラミック天板の重量算出ガイド

【本記事で解説する計算範囲とご注意事項】

本記事で掲載している比重(密度)および重量計算式は、「加工を施す前の純粋な石材天板(単体・1枚)」の概算目安値を算出するためのものです。

実際の建築・インテリア現場における完成後の総重量は、シンクやコンロ機器の開口によるくり抜き(軽量化)、裏面補強下地(木芯・金属フレーム)の追加、前垂れ加工(トメ加工)、水栓金物等の重みによって変動いたします。

本データは、意図する空間の「第一段階における構造計画」や「現場での揚重(持ち運び・搬入人数)の目安割り出し」のための基礎数値としてご活用ください。なお、品種やカラーごとの厳格な数値につきましては、各素材メーカーの最新カタログ値をご確認いただけますようお願いいたします。

石材天板(単体)の重量を求める基本計算式

図面寸法(メートル単位)から、純粋な石材天板(1枚)の概算重量(kg)を割り出す共通計算式です。

天板単体重量 (kg) = 幅 (m) × 奥行 (m) × 板厚 (m) × 比重(密度) × 1000

【計算例】

幅 1,800mm (1.8m) × 奥行 900mm (0.9m) の天板単体を算出する場合:

  • アクリル系人工大理石(板厚 12mm = 0.012m / 比重 1.8)
    1.8m × 0.9m × 0.012m × 1.8 × 1000 = 約 34.9kg
  • クォーツストーン(板厚 13mm = 0.013m / 比重 2.4)
    1.8m × 0.9m × 0.013m × 2.4 × 1000 = 約 50.5kg
  • セラミックストーン(板厚 12mm = 0.012m / 比重 2.45)
    1.8m × 0.9m × 0.012m × 2.45 × 1000 = 約 47.6kg

主要素材の平均比重と「板厚別」参考重量表

素材ごとの平均比重と、代表的な板厚における 1㎡(1m × 1m)あたりの単体重量 の一覧です。仕様検討時の比較表としてご活用ください。

素材区分代表ブランド平均比重(密度)標準的な板厚1㎡(1m × 1m)あたりの概算重量
アクリル系人工大理石コーリアン®、ハイマックス®約 1.7 〜 1.812mm約 20.4 〜 21.6 kg
クォーツストーンシーザーストーン®、フィオレストーン®約 2.3 〜 2.412mm
13mm
20mm
約 27.6 〜 28.8 kg
約 29.9 〜 31.2 kg
約 46.0 〜 48.0 kg
セラミックストーンデクトン®等約 2.4 〜 2.56mm
12mm
20mm
約 14.4 〜 15.0 kg
約 28.8 〜 30.0 kg
約 48.0 〜 50.0 kg
天然大理石(参考)約 2.6 〜 2.720mm約 52.0 〜 54.0 kg

なぜ「完成状態」と「素材単体」で重量が変わるのか?

打ち合わせ時や構造計算時に、素材単体重量と設置完了時の実重量の差が生じる主な理由は以下の2点です。

  • 切り欠き加工による「軽量化」
    大型シンクや調理機器、水栓の開口部をくり抜くことで、石材自体の重量は 10 〜 15kg 程度軽くなります。
  • 下地・補強フレームによる「加重」
    垂れ下がりやたわみを防ぐために天板裏面へ接着する木芯(合板)下地や金属補強フレーム、見付け(前垂れ)部分を分厚く見せる45度接合(トメ加工)の立ち上がり部材が加わることで、構造体全体の総重量は増算されます。

まとめ:正確な数値把握から始めるトラブルゼロの空間設計

特注キッチンや店舗カウンターの設計・施工において、天板素材の比重と重量を正しく把握しておくことは、単に数値を計算するだけでなく、「搬入計画や下地設計を適切に行うための重要な確認項目」です。

単体重量の把握をスタート地点とし、機器開口や下地構造を含めた最終的な製作図面へと落とし込むことで、意図した美しさと確かな安全性を兼ね備えたカウンター設計が実現します。

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